【解説・解答】令和3年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験2級 マーケティング ※学習用

令和3年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験  
2級 マーケティングの解説・解答を作成してみました!
※学習用であるため、一部解答に誤りや不明確な部分がありますが、
 ご指摘いただければ幸いです。今後、改良していきたいと思います!

 

本解説集の読み方

本解答集は不適切な選択肢について解説をしています。
また、参考として確度(作成者の解答の自信度)を記載しています。
確度A:ほぼ(90%)合っていると思う
確度B:たぶん(50%)合っていると思う
確度C:わからない(0%)or 自信ない(10%)


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問題1(確度:A)
■用語の説明
・全社戦略:企業の方向性に関する戦略(全事業のポートフォリオを決め、経営資源の配分を検討)
・事業戦略:事業の方向性に関する戦略(事業レベルで競争優位を検討)
・機能戦略:それぞれの事業の具体的な戦略(営業戦略、人事戦略、商品開発戦略等が含まれる)

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「競争優位の戦略」→「×」
理由:
競争優位は、企業戦略レベルの全社戦略ではなく、事業戦略である


問題2(確度:A)
<選択肢オ>
不適切な箇所:
「顧客ロイヤルティ」→「×」
理由:
顧客ロイヤルティは、顧客があるブランドや商品やサービスに対して感じる「信頼」や「愛着」のことであり、
社会への貢献とは関係ない


問題3(確度:A)
■用語の説明
デモグラフィック:人口統計学的(例:年齢、性別、世帯規模、家族のライフサイクル、所得、職業、学歴)
・サイコグラフィック:心理学的(例:価値観、ライフスタイル、性格、好みなどの心理的特性)

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
デモグラフィック」→「×」
理由:
必ずしもデモグラフィックで分類できる必要はない


問題4(確度:A)
<選択肢オ>
不適切な箇所:
「最低限の利益規模の確保」→「×」
理由:
ターゲット市場は、最低限の利益規模ではなく、自社の収益性を最大限に高められる市場をを狙うべきである


問題5(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「企業運営の諸経費削減」→「×」
理由:
マーケティングは、基本的に売上高向上を目的とする諸活動であり、経費削減ではない


問題6(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「リピート顧客づくり」→「×」
理由:
<事例>の③段落目に記載があるが、周囲の人に伝えたくなる口コミ創出は、新規顧客獲得が目的であり、リピート化が主たる目的ではない
住宅機器は、買い替えの期間が長い製品であることから、リピート化より新規顧獲得の方がより効果的だとも考えられる。


問題7(確度:A)
■用語の説明
・リーダーの戦略=「全方位戦略」
 ①市場の拡大(周辺需要の拡大):市場規模の拡大を図ること
 ②非価格対応:チャレンジャー、ニッチャー、フォロワーによる価格競争に安易に応じないこと
 ③同質化:チャレンジャー企業の差別化戦略に対し、リーダー企業が豊富な経験資源を活用して差別化戦略を模倣し、差別化をさせない戦略
 ④最適シェア維持:自社にとって最も高い収益性をもたらすシェアを維持すること
          (シェアが高すぎると、生産量が増えすぎ、かえって収益性が落ちることがある)

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「市場規模拡大」→「×」
理由:
市場の拡大(周辺需要の拡大)はリーダーの戦略である


<選択肢イ>
不適切な箇所:
「同質の戦略」→「×」
理由:
同質化はリーダーの戦略である


<選択肢エ>
不適切な箇所:
「特定市場で」→「×」
理由:
特定市場において高シェアを目指すのは、ニッチャーの戦略である

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「同質化」→「×」
理由:
同質化はリーダーの戦略である


問題8(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「サンプルサイズが大きい」→「×」
理由:
サンプルサイズの大きさは、郵送調査かインターネット調査で決まるものではない
なお、代表性とは、偏りがなく、母集団全体を反映する結果である場合に保障される


問題9(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319222907p:plain→したがって、<選択肢オ>が適切


問題10(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「過去の購買経験において満足度が高い」→「×」
理由:
過去の購買経験で満足していれば、人は情報を調べることなく、同一の製品やサービスをリピートするため


問題11(確度:A)
■用語の説明
イノベーター理論(以下、参考となるURL):

f:id:fingerscrossed:20220322213916p:plain
イノベーター理論とは?5つのタイプと具体例を解説! | BtoBマーケティングラボより引用

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「革新者(イノベーター)」→「革新者(イノベーター)とアーリーアダプター
理由:
オピニオンリーダーは、革新者(イノベーター)とアーリーアダプターである。


問題12(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「購買前プロセス」→「購買後プロセス」
理由:
産業財を購入する組織購買行動は、買う前よりも買った後のサポートが大切である。
買う前は十分に検討して買うことが想定されるが、買った後の故障時などにおける対応が悪いと不満が発生するため


問題13(確度:B)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「価格を上げて」→「×」
理由:
必ずしも価格を上げることが良いわけではない

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「低価格化」→「×」
理由:
マーケティングでは基本的に価格を下げることは最終手段である
(価格を下げることにより。新市場を形成でき、収益が見込めるなどの場合は価格を下げることもOK)

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「基本機能を削り」→「×」
理由:
基本機能は、顧客がその製品を使用する際の一般的に必要とする機能であり、それを削ってしまうと、製品としての存在価値がなくなってしまう

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「機能・性能は現状を維持」→「×」
理由:
デザインの変更だけでは、製品改良にはならない


問題14(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319223108p:plain

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製品ライフサイクル | マーケティング用語集 | 転職準備 | コンサルタントへの転職・リポジション・EXITならアクシスコンサルティングより引用

導入期:新製品を市場に投入する時期。新製品であるため、顧客からも認知されていない。
        一方で競合より早く市場に参入できれば、先行者利益の獲得や参入障壁を作れる。
成長期:認知の高まりとともに加速度的に売上が伸びる時期。
        市場シェアの拡大を目標にするが、シェア拡大に惹かれて参入企業も増える。
成熟期:製品が顧客に行き渡り、市場の成長率が低下する時期。
        シェアを維持しつつ、利益の最大化が目的となり、ブランドと製品を多様化し、ターゲットを広げる。
衰退期:顧客ニーズに合わなくなったり、より魅力ある新製品への世代交代により売上が減少し始める時期。
        高コストな製品の排除や利益率の高い製品やチャネルへの絞り込みが行われる。

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「試用を目的」→「×」
理由:
試用を目的とし、導入期の方が適する

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「一般的な顧客が参加」→「×」
理由:
導入期には、イノベーターやアーリーアダプターが中心で一般的な顧客は参加しない
製品ラインの多様化も成熟期の製品戦略である

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「初期採用者、購入しやすい価格を設定」→「×」
理由:
初期採用者を対象とし、購入しやすい価格を設定するのは、成長期である

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「製品の認知度向上を目的」→「×」
理由:
製品自体の認知度を向上させるのは、導入期


問題15(確度:C)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「値上げの上限に関する制約が希薄」→「×」
理由:
ハイブランドで希少性の高いブランドであれば、値上げに歯止めがかからない(値上げの上限に関する制約が希薄になる)こともありえる。
しかし例えばユニクロも1ブランドである。ユニクロは大量生産をしているため、価格の上限に関する制約が希薄になり、値上げに歯止めがかかることは基本的にないので不適切


問題16(確度:A)
<選択肢オ>
不適切な箇所:
「外国での販売価格」→「×」
理由:
国内外で違いがあると生産地が異なったり、運送費が異なることがあるため、外国での販売額ではなく、
同一市場である自国における当該製品の販売価格が重要である

<選択肢イ>(適切)
カスタマーバリュー(顧客価値):製品やサービスに対して顧客が適正と認める価値、また利用により顧客が得られる価値


問題17(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「オンシーズンには~~、オフシーズンには~~」→「×」
理由:
問題文に「同時期に」とあるので、シーズンで分けるのは不適切


問題18(確度:A)
■用語の説明
・上澄み吸収価格政策(スキミング・プライシング):初期高価格戦略(費用を早期に回収)
・浸透価格政策(ペネトレーション・プライシング):初期低価格戦略(早期に経験曲線効果獲得)
・キャプティブ価格政策:特定の商品の価格を下げて顧客を引き寄せ、クロスセル(ついで買い)やリピートにより利益を生む
            例としては、安めに設定されたプリンターを買ってもらい、高めなインクをリピートしてもらう戦略
・プライス・ライニング価格政策:統一された単一もしくは複数の価格設定に区切ること(100円ショップ、複数の統一価格帯がある眼鏡屋さん)

<選択肢ウ>
適切な理由:早期に市場シェアを獲得し、経験曲線効果で生産コストを下げ、参入障壁を高めるのは市場浸透価格政策である。


問題19(確度:A)
■用語の説明
・製品ミックス(プロダクトミックス):企業が提供する製品の最適な組み合わせにより、利益最大化を図ること

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「製品ごと」→「×」
理由:
製品ごとのROIに合わせコストプラス価格設定を行うと、組み合わせではないため製品ミックスにならない


問題20(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「需要にはほとんど影響がない」→「×」
理由:
弾力的とは、価格の変化に対して需要の変化が大きいことを示す

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「非弾力的」→「弾力的」
理由:
生活必需品:需要の価格弾力性が低い(非弾力的)
ぜいたく品:需要の価格弾力性が高い(弾力的)
であるため

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「顧客セグメントによって影響されない」→「影響される」
理由:
絶対的なファン層を持っている場合、価格が高くなっても購買されるため(需要の価格弾力性は低くなる)影響はあり

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「機能・特徴に影響はされない」→「影響される」
理由:
その製品にしかない機能や特徴があれば、絶対的なファン層を獲得できるため、需要の価格弾力性は低くなり、影響される

<選択肢ウ>(適切)
具体例:価格が上がる(プラス)と、需要は減る(マイナス)ため、値はマイナスになる


問題21(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「コントロール力を強化」→「×」
理由:
特定の卸売会社とやり取りせずに日本全国を網羅する自社チャネルを設けようとする場合、自社のコントロール力は低下する。


問題22(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「新規雇用した営業パーソン」→「×」
理由:
既存のチャネルを活かさず、新規の人材採用等の大規模な投資を行い、新たなチャネルを構築するのはリスクが大きすぎる


問題23(確度:A)
<解き方>
①進め方(手順)A~Eは、「調査」と「決定」の2つに大別可能
②調査の方が先に来るので、A,Cの2つが最初に来る<選択肢ア>、ウに絞れる
③今回は、顧客起点によるチャネル・システムの設計を行うため、競合他社を調べる<選択肢ウ>より、ターゲット顧客の期待(知覚価値)や要望をまず調査する<選択肢ア>がより適切


問題24(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
仕入れ量に応じた価格で商品を提供」→「×」
理由:
仕入れ量が多い業者においては動機づけとなるが、仕入れ量の少ないチャネル・メンバーにとっては、動機づけとならないため不適切
また、価格競争を促すのは、マーケティングとして基本的に不適切


問題25(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
CRMでは管理できない」→「管理可能」
理由:
個人情報の取扱いに気を付ければCRMでも管理は可能である

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「経験や勘として営業パーソンに蓄積」→「×」
理由:
顧客との関係性などの情報についても、CRMシステム上で共有知化していくことが必要である

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「コストをかけず」→「×」
理由:
CRMシステムの構築には、コストは発生する

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「将来的なメガトレンドが把握できる」→「×」
理由:
必ずしもメガトレンドが把握できるわけではない


問題26(確度:A)
■用語の説明
・荷役:物品の輸送・保管の際の積みおろし、倉庫へのしわけ入出庫および仕分作業
・インフォマーシャル:テレビショッピングに代表されるような訴求力の高い長尺のテレビCM
・ストレージ(保管):ある一定の場所でモノを預かり、品質や数量を適正に管理すること
・クロスドッキング:物流途中でセンターなどに保管することなく,即仕分けして配送すること

→したがって、インフォマーシャルは物流活動には不適切


問題27(確度:A)
■用語の説明
・ジャストインタイム:「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」供給するための生産計画

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「輸送コストをともに減らす」→「×」
理由:
在庫コストは削減可能だが、輸送コストは都度、送付が必要となり、増える可能性がある


問題28(確度:A)
■用語の説明
3PL:メーカー、卸売業・小売業以外の業者がロジスティクスの計画、構築、管理を請け負い、行うこと

<選択肢ア>
不適切な箇所:
3PLを直接対象とする法律がある」→「法律はない」
理由:
法律がないため、不適切


問題29(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「外装への美術的なデザイン」→「×」
理由:
記述的ラベル(有効期限や用途、使用方法を記載)などもあり、一概に美術的なデザインに注目が集まっているわけではない


問題30(確度:C)
■用語の説明
・再包装:小売店舗において商品を包装し直すこと

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「環境への配慮」→「×」
理由:
再包装とは、小売店舗において商品を包装し直すことである
そのため、環境への配慮を行うものではない

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「初期包装の計画及び管理と基本的に異なるところが多い」→「×」
理由:
初期包装の計画及び管理と基本的に異なることは少ない。事前に計画されていると考えられる。

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「消費者の費用負担が大きい」→「×」
理由:
ブランドの紙バッグ等を購入時以外のほかの用途で使用すること

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「重要ではなくなっている」→「×」
理由:
再包装は効率性ばかりでなく、視認性を追求することも多い


問題31(確度:A)
■用語の説明
意匠権:登録することでデザインを独占的に使用する権利

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「意味的価値」→「機能的価値」
理由:
生活において高まるのは意味的価値ではなく、機能的価値である
機能的価値:その名の通り「機能面における価値」でスペックのこと
意味的価値:受け手の感情面に訴えかける価値(「カッコいい」「可愛い」等)

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「ブランドが整合されている必要はなく」→「ブランドは整合されている必要があり」
理由:
ブランドが整合されていないと、消費者に統一感を持って理解してもらえないため、混乱させかねない

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「視覚性よりも触覚性」→「×」
理由:
触覚性が大切な場面もあるかもしれないが、基本的には陳列棚の中で目立つ視覚性が大事なことが多い

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「等しく」→「×」
理由:
例えば、ケーブルとPCという製品で比べる場合、
ケーブルはパッケージの情報をもとに購買を決定するのに対し、PCは製品と価格表に記載のスペック表をもとに購買を決定する
そのため、どの製品分野においても等しくパッケージが重要であるということはない


問題32(確度:A)
■用語の説明
・記述的ラベル(解説ラベル):有効期限や用途、使用方法をラベルに記載。
               セルフサービス型の販売時に情報を提供し、購買意思決定を支援する

→したがって<選択肢エ>が正しい


問題33(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「全国的に知名度・理解度を上げるべく」→「×」
理由:
ドラッグストアやスーパーで全国的に販売するなら、全国的に知名度・理解度を上げるべくマスメディアに広告を展開してもよいが、
W社では、上記を目指していない上、<事例>の3段落末尾にマーケティング活動に費用を掛けられる状況にないとあるため不適切


問題34(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「使用前に権利問題について明確化する商習慣がほぼできあがっている」→「×」
理由:
例えば、テレビCMでは1クール3か月契約が一般的で契約期間を過ぎると映像は使用できないなど、
制作する前の契約交渉が重要であるが、トラブルも多く発生し、商習慣が出来上がっているとはいいがたい。

<選択肢ウ>:
テレビ広告は、著作権法上、映画の著作物に当たることは頻出するため覚えておくべき事項。


問題35(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「商標登録の対象ではない」→「対象である」
理由:
サービス名は、商標登録の対象である。

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「公共的な要素を多分に含む」→「×」
理由:
事業者の営業活動によって蓄積された信用を保護することを目的としており、公共的な要素は特にない

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「候補名称を登録のために出願しておくことなど不可能」→「候補名称の登録のための出願は可能」
理由:
商標権は出願後に審査がある。そして審査に合格後、一定期間内に登録料を納付することで、商標権が発生するため、
候補が出たタイミングで事前に出願することで、商標権上問題がないか確認し、他者に先に商標登録される危険性も防げる。

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「既登録の権利に制限を加えることができる」→「できない」
理由:
先に出願した者に登録を認める先願主義であるため、先に登録されている商標の権利が優先される。


問題36(確度:A)
■用語の説明
・DAGMAR:広告結果を計測するために、広告の目的を定義すること

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「同一にすべき」→「×」
理由:
広告はマーケティングの概念に包含される考え方であり、階層の異なる考え方である。そのため、それぞれの目標は同一にはならない。


問題37(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「マス媒体を利用した広告での表記まで義務付けられるものではない」→「×」
理由:
テレビCMで税抜き価格のみを表示することは消費者が勘違いしかねないので、当然問題である。

<選択肢ウ>(適切)
一般消費者向けの価格表示は税込み価格表記が必須だが、法人向けの価格表示は税抜き価格表示でも問題ない


問題38(確度:A)
<選択肢ア、イ、ウ、エ>
不適切な理由:
<選択肢オ>の通り、市場価格を事業者が合理的に算出する必要があるため、不適切


問題39(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「従業員の家族に」→「×」
理由:
販売促進商品を顧客用や販売員用に配れば効果は見込めるが、従業員の家族向けに配っても効果は見込めない


問題40(確度:A)
■用語の説明
独占禁止法:公正かつ自由な競争を促進し、事業者が自主的な判断で自由に活動できるようにする目的かつ、
       事業者による公正な競争を阻害する一定の行為を禁止し、事業者間の適正な競争と公正な市場を確保する目的がある

→上記に該当しない、<選択肢イ、エ、オ>は不適切

 

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【解説・解答】令和2年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験2級 マーケティング ※学習用

令和2年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験  
2級 マーケティングの解説・解答を作成してみました!
※学習用であるため、一部解答に誤りや不明確な部分がありますが、
 ご指摘いただければ幸いです。今後、改良していきたいと思います!

本解説集の読み方

本解答集は不適切な選択肢について解説をしています。
また、参考として確度(作成者の解答の自信度)を記載しています。
確度A:ほぼ(90%)合っていると思う
確度B:たぶん(50%)合っていると思う
確度C:わからない(0%)or 自信ない(10%)


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問題1(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「多様なライフスタイル」→「×」
理由:
<事例>文より、ターゲットは、都会での自由な1人暮らしを楽しみたいと思っている20歳代の女性であるため、多様ではなく単一のライフスタイルである


問題2(確度:A)
<選択肢ウ>
弱みとなる箇所:
「天然の糖分による味の爽快さで、高評価」
理由:
ダイエット志向、健康志向などのニーズの多様化と、糖分による味の爽快さは逆行している


問題3(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「ライフスタイル・セグメンテーション」→「ライフステージ・セグメンテーション」
理由:
独身期、結婚期、子育て期の基準での分類はライフステージ・セグメンテーションである


問題4(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「主要市場をカバー」→「×」
理由:
ニッチャーのマーケティング戦略を採る企業もいるため不適切


問題5(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「多様性」→「×」
理由:
標準性の基準においては、ターゲットとする市場は普遍性などがあれば適する


問題6(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「同質化」→「×」
理由:
同質化はリーダーの戦略であるが、ターゲットを絞り高付加価値な商品をK社は提供しているため、当てはまらない


問題7(確度:A)
■用語の説明
・4Cモデル:顧客にとっての価値(customer value)→顧客価値
      顧客が費やすお金(cost)→経費
      顧客にとっての利便性(convinience)→顧客利便性
      顧客とのコミュニケーション(communication)→コミュニケーション
→したがって、<選択肢イ>が適切

 

問題8(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「低価格」→「×」
理由:
高機能(高付加価値)な商品を低価格で販売することはマーケティングでは行わないので不適切

<選択肢エ>(適切)
適切な理由:保険業界に絞られているため特定業界であると言える


問題9(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「技術的に最高水準の製品」→「×」
理由:
X社の目標は、新しいポジショニングの形成であり、技術的に最高水準の製品にすることではない


問題10(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319222907p:plain→したがって、<選択肢エ>が適切


問題11(確度:A)
■用語の説明
AIDMA:消費者の購買決定プロセス
     製品の存在を知り(Attention)、興味をもち(Interest)、欲しいと思うようになり(Desire)、記憶して(Memory)、購買行動に至る(Action)

→したがって答えは、<選択肢オ>


問題12(確度:A)
■用語の説明
・・産業財と消費財(産業財)の比較

f:id:fingerscrossed:20220321220006p:plain

→したがって、<選択肢オ>が適切


問題13(確度:A)
新製品開発の流れは、
イデアを出し、優れたものを抽出し、製品のコンセプトを定め、製品を開発し、市場の感触を確かめ、商品化を行う。

→したがって、<選択肢ウ>が適切


問題14(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「市場シェアは維持できており、利益率などは横ばい」→「×」
理由:
市場は横ばいで安定しているため、他の選択肢と比べて製品改良の緊急性が低いため、最も不適切とは言えない


問題15(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319223108p:plain

f:id:fingerscrossed:20220319223230p:plain

製品ライフサイクル | マーケティング用語集 | 転職準備 | コンサルタントへの転職・リポジション・EXITならアクシスコンサルティングより引用

導入期:新製品を市場に投入する時期。新製品であるため、顧客からも認知されていない。
    一方で競合より早く市場に参入できれば、先行者利益の獲得や参入障壁を作れる。
成長期:認知の高まりとともに加速度的に売上が伸びる時期。
    市場シェアの拡大を目標にするが、シェア拡大に惹かれて参入企業も増える。
成熟期:製品が顧客に行き渡り、市場の成長率が低下する時期。
    シェアを維持しつつ、利益を最大化することが目的となり、ブランドと製品を多様化することでターゲットをひろげる。
衰退期:顧客ニーズに合わなくなったり、より魅力ある新製品への世代交代により売上が減少し始める時期。
    高コストな製品の排除や利益率の高い製品やチャネルへの絞り込みが行われる。

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「多機能化」→「×」
理由:
新市場に製品を導入する際には、多機能である必要はなく、一つでも市場に受け入れられる機能があれば良い

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「同質競争」→「×」
理由:
市場規模が急速に拡大するのは成長期だが、同質化競争が発生するわけではない

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「競争相手も大幅に減っている」→「×」
理由:
競争相手が減るのは成熟期から衰退期に移行する時期であるが、移行期であるため、まだ競争相手の大幅な減少には至っていない

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「速やかな撤退」→「×」
理由:
高コストな製品の排除や利益率の高い製品やチャネルへの絞り込みが行われるが、速やかな撤退の検討は不要


問題16(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「かつて使用していたブランド名で」→「×」
理由:
かつて使用していたブランド名を使うと、そのブランド名に影響され、新セグメントにフレッシュなイメージを持って参入できない可能性あり


問題17(確度:A)
■用語の説明
・プロダクトブランド:製品単位で使用されるブランド
・コーポレートブランド:各企業が確立しているブランド
・ファミリーブランド:(例)花王の「植物物語」。石鹸からシャンプー、リンスなど商品カテゴリをまたいで用いられている
・事業ブランド:市場単位のビジネスで確立しているブランド

→したがって、<選択肢オ>が適切


問題18(確度:A)
■用語の説明
損益分岐点売上高:売上高と費用の金額が等しくなる売上高

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「販売量に影響しない」→「×」
理由:
固定費が減ると、損益分岐点の販売量も少なくて良い

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「生産量によって」→「販売量によって」
理由:
損益分岐点では販売数量が分岐点の数量を上回ると、利益が出始める

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「需要量は上昇」→「需要量は下降」
理由:
価格が高ければ、需要は減る。

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「販売量が上回ると」→「×」
理由:
損益分岐点は、売上高と費用の金額が等しくなる分岐点であり、販売量が上回ると利益は黒字になる


問題19(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「シェア1位の企業の製品価格を基準」→「×」
理由:
リーダー企業の製品より低く価格を設定しないと、需要志向型の場合、顧客の獲得は難しい


問題20(確度:A)
■用語の説明
・ベネトレーション・プライシング:市場シェア獲得のため、価格設定をコスト以下に抑え、競合他社に追随を断念させること
                 別名は、市場浸透価格。

→幅広い層を獲得して、他の企業にとっての参入障壁を作ってしまう戦略のため、<選択肢ウ>が適切


問題21(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319223405p:plain製品ライフサイクル | マーケティング用語集 | 転職準備 | コンサルタントへの転職・リポジション・EXITならアクシスコンサルティングより引用

→したがって、<選択肢オ>が適切


問題22(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「専売店で販売している化粧品」→「×」
理由:
売店の化粧品の価格はメーカーによって完全なコントロールが可能なため対象外


問題23(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「一般家庭に直接販売」→「×」
理由:
一般家庭に直接販売を一から構築するには、コストが見合わない

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「企業向け消耗品販売サイトを通して」→「×」
理由:
企業向けサイトを通してTo Cへの販売を行うこと

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「販売店に一般家庭への販売を許可」→「×」
理由:
To B向けの既存の販売店に対して、To Cの教育を行うことはコストがかかりすぎるため不適切

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「専任セールス部隊を組織」→「×」
理由:
専任セールス部隊を組織することにはコストがかかりすぎるため、新規市場に参入するリスクと見合わない


問題24(確度:A)
■用語の説明
・延期の原理:需要を把握できるまで、できるだけ生産を引き延ばし、需要があるたびに納品を行うこと

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「需要がはっきりする前に」→「需要がはっきりした後に」
理由:
上記の延期の原理の意味より、需要がはっきりした後に対応する

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「見込み生産体制」→「×」
理由:
見込み生産体制と延期の原理は対極にある

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「大量生産体制」→「×」
理由:
大量生産体制は延期の原理と対極にある

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「分散配置」→「×」
理由:
分散配置は延期の原理と関係ない


問題25(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「製品の技術が複雑なため」→「×」
理由:
製品の技術が複雑だと、丁寧な説明など、対応が求められるため、チャネルが短い方が良い


問題26(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「自社以外からの商品の調達」→「×」
理由:
新規の販売チャネル構築を目的とした子会社設立のため、調達は関係ない

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「既存の小売業者と協力関係を構築」→「×」
理由:
新規の販売チャネルの構築と協力関係の構築は関係ない

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「製造コストを下げる」→「×」
理由:
製造コストの低下は流通の川下への進出で可能になるものではない

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「顧客との人間関係」→「×」
理由:
子会社は通信販売を行うので、顧客との人間関係は深まらない

<選択肢ウ>(適切)
これまでは小売店への営業であったが、法人という最終消費者に通信販売を行うので、直接、顧客の意見を獲得可能


問題27(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
データ形式プロトコルは問わない」→「×」
理由:
データ形式プロトコルは決まっていることが多い

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「強化する必要はない」→「×」
理由:
セキュリティのリスクは絶えずあるため、強化は必要である

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「これまでと処理スピードは変わらない」→「×」
理由:
導入すれば、電子化により処理スピードは速くなる

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「国際的な規格や業界横断的な規格はまだ存在しない」→「国際的な規格や業界横断的な規格は存在する」
理由:
国際標準として、UN/EDIFACTというものが存在している

 

問題28(確度:A)
■用語の説明
PDC:「流通加工・在庫型センター」と呼ばれ、高度な加工ができる設備やや準工場化された機能がある在庫型物流センター
・物流ABC:物流の活動ごどに原価を計算すること
・リバースロジスティクス:消費者や利用者から生産者へと向かう逆のの流れでリサイクルなどが例。
・ユニットロード:様々な貨物をパレットやコンテナなどの単位にユニット化して、輸送する方式
モーダルシフト:トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること

→したがって、意味の異なる<選択肢イ>が不適切


問題29(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「マテリアルハンドリング」→「×」
理由:
マテリアルハンドリング:生産拠点や物流拠点での原材料や仕掛品、製品といった「モノの移動」に関する取り扱いを指すもの
→したがって<選択肢ア>はマテリアルハンドリングの記述ではない

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「部門ごとに独立して管理」→「×」
理由:
部門間で連携することで情報の疎通を行います

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「時間的には効率性が低くなる」→「×」
理由:
直行便で拠点間を繋ぐよりも、ハブを作って繋ぐ方がかえって運行本数が増えるなど、時間的な効率が良くなるケースもある

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「自社のみ」→「×」
理由:
自社のみで倉庫や輸送手段を差別化要因とせず、他社とリソースを共用することは多々ある


問題30(確度:A)
■用語の説明
CRP:需要予測をもとに、必要在庫量を決定する仕組み
3PL:メーカー、卸売業・小売業以外の業者がロジスティクスの計画、構築、管理を請け負い、行うこと
JIT:必要なものを必要な時に必要なだけ生産・供給すること
・SCM:商品が消費者に至るまでの生産・流通プロセス
・ECR:製・配・販が協力して、情報や商品を必要としている場所へ、迅速・確実・低コストに供給すること


問題31(確度:A)
■用語の説明
ユニバーサルデザイン:国籍や年齢・性別等の違いにかかわらず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指したデザイン
<選択肢オ>
不適切な箇所:
「同一」→「×」
理由:
バリアフリーとユニバーサル・デザインは全く異なる


問題32(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「国」→「製造業者」
理由:
リサイクル法は、製造業者の義務として定められている

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「インストア・マーチャンダイジング」→「再包装」
理由:
インストア・マーチャンダイジング:商品が店頭で売れるようにするための一連の活動
したがって、<選択肢イ>は不適切である

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「経済性を重視するパッケージが必要」→「×」
理由:
経済性より、安全性や環境への配慮に重点を置いたパッケージもある

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「簡素化は安全性の観点から進められていない」→「×」
理由:
安全性は担保したうえで、環境に配慮して簡素化する事例は多くある


問題33(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「企業ラベル」→「記述的ラベル」
理由:
記述的ラベル:有効期限や用途、使用方法を記載したラベル

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「製品を差別化する手段ではない」→「差別する手段となる」
理由:
ラベリングにより、視認性を高めたりブランド力強化ができれば差別化する手段となりうる

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「複数の異なる視点」→「同一の視点」
理由:
同一の視点でないと、消費者は比較をするときに混乱してしまう

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「法律が最近になって制定」→「×」
理由:
法律は最近になって成立されたわけではない。

表示に関わる法令についてに記載のような法律がある。

 

問題34(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「ブランド・ロイヤルティの低い製品」→「×」
理由:
ブランド・ロイヤルティが低いと、顧客から製品をどうしても買いたいと思われることが少ないため、
企業から積極的に消費者の購買行動を促進するプッシュ戦略の採用が適している。


問題35(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「問題なく万が一の損害をヘッジ」→「×」
理由:
スキャンダルなどが発生したときの、問題なく、完全に損害をヘッジすることはできない


問題36(確度:A)
■用語の説明
・DIGMAR理論:広告の効果を測るために広告の目的を定義し、各プロセスでの広告の成功・失敗について把握するもの

→提唱したのは、コーレイのため、答えは<選択肢ア>


問題37(確度:A)
<テレビCMに関する記述>
ー記述A
不適切な箇所:
「公式見解とは言えない」→「×」
理由:
テレビCMは「映画の著作物である」というのは、正しく、よく問題にも出てくるフレーズなので、覚えておくと良い

ー記述B
不適切な箇所:
「期間の制限は受けずに使用できる」→「×」
理由:
テレビCMは放映期間が、決まっているので、期間の制限がある場合が多い

→したがって、<選択肢エ>が適切


問題38(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「景品の価額は300円」→「×」
理由:
景品の価額は原価と同じではなく、市場での価値とイコールになる


問題39(確度:A)
FABVアプローチにおいて、
Advantageは製品の特長であることは暗記事項である


問題40(確度:C)
■用語の説明
・肖像権:「肖像を無断で公表・使用されない」という人格的利益を優先した考え方
パブリシティ権:「顧客吸引力に着目して使用される」ことに対抗するための財産的利益を保護する考え方

→したがって、<選択肢ウ>が適切

 

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また、今後のためにより良い解答をご存知の方は
コメントをいただけると大変嬉しいです!!

【解説・解答】令和2年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験2級 マーケティング ※学習用

令和2年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験  
2級 マーケティングの解答集を作成してみました!
※学習用であるため、一部解答に誤りや不明確な部分がありますが、
 ご指摘いただければ幸いです。今後、改良していきたいと思います!

 

本解説集の読み方

本解答集は不適切な選択肢について解説をしています。
また、参考として確度(作成者の解答の自信度)を記載しています。
確度A:ほぼ(90%)合っていると思う
確度B:たぶん(50%)合っていると思う
確度C:わからない(0%)or 自信ない(10%)

 

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問題1(確度:A)

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「市場開発戦略」→「×」
理由:
市場開発戦略は、既存製品の新たな用途を提案することでこれまでとは異なる顧客を提案することなので異なる


問題2(確度:A)
■用語の説明
・マクロ環境:自社にとって間接的に影響のある外部環境のこと
       ex)政治・経済・社会・技術・法律等(人口動態、時代背景、技術進化)
・ミクロ環境:自社の働きかけによって影響を与えられるもの、
       自社の力である程度コントロールが可能なもののこと
       ex)顧客・競合等

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「ミクロ環境」→「マクロ環境」
理由:
テクノロジー環境はマクロ環境である


問題3(確度:A)
■用語の説明
・ライフスタイル・セグメンテーション:個人やグループの生活志向に応じて市場を細分化

<選択肢ア>(適切)
適切な理由:ペットを持つ世帯が増えているという生活志向に応じて業務領域を定めているため


問題4(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
リスクヘッジ」→「×」
理由:
ターゲット・マーケットを選定し、ターゲットを絞り込むと、
資源を集中して投下することになり、リスクヘッジはできない


問題5(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「差別化及びコスト・リーダーシップ戦略を採用」→「×」
理由:
差別化及びコスト・リーダーシップ戦略のどちらも一度に採用することはできない


問題6(確度:A)
■用語の説明
・Place(流通戦略):ターゲットにどのような経路や手段で届けるか。
           ex)店舗、卸、通販、ネット等

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「Place」→「×」
理由:
市場の全ての顧客ニーズに対応する企業活動は、Placeではない


問題7(確度:A)
■用語の説明
・MIS:マーケティングの意思決定に必要な情報の収集、集計、分析、伝達および保管するためのシステム

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「全て」→「×」
理由:
全てマーケティング・リサーチで収集されるわけではない。


問題8(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な理由:
製品のメンテナンスや保証期間を延ばすと、製品購入後の製造者のアフターフォローにかかるコストが増加し、価格は向上する。
そのため、コスト・リーダーシップ戦略におけるコスト低減とはならない


問題9(確度:A)
■用語の説明
・電話調査:対象者に電話で質問を行い、意見や考えの回答を集める手法
・留置き法:調査員が自宅へ訪問調査し、後日再訪問して回収する手法
      (人が直接訪問するため、特にコストは高い)
・面接法:1対1で深く質問する手法
     (複雑な質問が可能で、かつ調査期間は長くなる)
・郵送法:調査票を対象者に郵送し、好きなタイミングで回答記入・返送いただく手法
・会場調査:会場に調査対象者を集め、アンケートやインタビューで調査を行う手法

→したがって、選択肢エが適切


問題10(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319222907p:plain→問題文に「類似のものをグループ化する手法」とあるため、選択肢イが適切


問題11(確度:A)
■用語の説明
イノベーションの採用モデル:「仮説」→「関心」→「評価」→「試行」→「採用」

→したがって、選択肢オが適切


問題12(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「相互依存性が小さい」→「大きい」
理由:
組織(企業)による購買行動は、特定の業界や企業と継続的に取引が行われることが個人よりも多く、相互依存が発生する


問題13(確度:C)

・新製品開発の流れ:
「アイデア創出」→「アイデア・スクリーニング」→「製品コンセプト決定」→「製品開発」→「市場テスト」→「商品化」

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「具体的な製品企画書が作成」→「×」
理由:
イデア創出の段階では、製品企画書の作成は行われない。
「アイデア・スクリーニング」や「製品コンセプト決定」が行われた後に実施される

<選択肢イ>
※不適切な理由について、ご存知の方、教えてください!

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「試作品が作られ」→「×」
理由:
試作品が作られるのは、製品開発のタイミングである

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「製品アイデアが特定化」→「×」
理由:
製品開発を行うより手前のタイミングで製品アイデアは特定される

 

問題14(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「拡大」→「縮小」
理由:
販売量、市場シェア、利益率等が拡大しているタイミングは、製品改良が決定的に必要なタイミングとはならない
他の選択肢にあるような、より改良の必要性に迫られているタイミングの方が製品開発の必要性が高い


問題15(確度:A)
■用語の説明
・製品ライフサイクル:

f:id:fingerscrossed:20220319223108p:plain

f:id:fingerscrossed:20220319223230p:plain

製品ライフサイクル | マーケティング用語集 | 転職準備 | コンサルタントへの転職・リポジション・EXITならアクシスコンサルティングより引用

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「製品の試用」→「×」
理由:
製品の試用を促すのは導入期である

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「基本的機能を充実」→「×」
理由:
基本的機能を充実させるのは、導入期や成長期など、初期のタイミングである

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「競合他社が増加」→「×」
理由:
成長期に競合他社の増加は発生する

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「市場浸透価格戦略」→「×」
理由:
市場浸透価格戦略は導入期の戦略である


問題16(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「製品ライン補充」→「×」
理由:
補充は、同じカテゴリーの製品を導入し、同一市場を狙うことである


問題17(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な理由:
ジェネリック・ブランド:競合のブランドを模倣した価格の安い製品ブランド
であるため、統一ブランドではない


問題18(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「割安価格」→「×」
理由:
割安価格にすると、ブランド力の維持ができなくなってしまう

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
プレステージ価格」→「×」
理由:
女性向けの既存ブランドイメージがあり難しい
プレステージ価格:購買意欲を刺激するため、あえて商品を高価格に設定すること

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「市場浸透価格政策」→「×」
理由:
市場浸透価格で安く販売をすると、既存のブランドイメージまで毀損しかねない

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「ハイ・ロープライス」→「×」
理由:
特売価格を設定し、価格を認知されてしまうとブランドイメージが下がってしまう
ハイ・ロープライス:特売により価格を変動させ、目玉商品を作ることで、集客を図る手法


問題19(確度:A)
■用語の説明
・イールドマネジメント:過去の販売データや需要動向をもとに価格を調整し、単位あたりの収益を最大化する販売戦略(ex,ホテルや航空会社)

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「均一価格」→「×」
理由:
均一価格だと、価格の調整がないため不適切


問題20(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「高級感」→「×」
理由:
年間100万本の販売数を目標としているため、高級ブランド帯の価格設定にすべきでない

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「コストを早期に回収」→「×」
理由:
コストを早期に回収するため高価格帯のブランドに近い金額で販売すると、年間100万本の販売数を目標達成は難しい

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「極端に低い」→「×」
理由:
極端に低い価格は、ブランドイメージを下げかねない

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「流通チャネルごとに販売価格を変更」→「×」
理由:
ある流通チャネルでの価格を認知されてしまうと、その価格としてブランドが認知されイメージが下がってしまう可能性がある


問題21(確度:A)
■用語の説明
・PSM分析:

f:id:fingerscrossed:20220319223405p:plain

PSM分析|マーケティングリサーチのマクロミル | マクロミル (macromill.com)より引用

・プロダクト・ポートフォリオ分析:

f:id:fingerscrossed:20220319223531p:plainプロダクトポートフォリオマネジメントとは?一番わかりやすい入門編 |マケフリ (makefri.jp)より引用

・RFM分析:Recency(直近いつ)、Frequency(頻度)、Monetary(購入金額)の3指標より
      顧客をグループ分けして、分析を行う手法
・5FORCE分析:「業界内での競争」「業界への新規参入者」「代替品の存在」
       「買い手(顧客)の交渉力」「売り手(サプライヤー)の交渉力」の5つの視点から分析を行うこと
・3C分析:「顧客(Customer)、競合会社(Competitor)、自社(Company)」の3つの視点から行う分析

→したがって選択肢アが適切


問題22(確度:A)
■用語の説明
・需要の価格弾力性:価格の変動に対する需要の変動幅
          (価格の変動以上に需要が変動すれば需要の価格弾力性が1以上で高くなる)

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「安い価格設定」→「×」
理由:
需要の価格弾力性が1より低いため、価格を下げても需要の増加を見込みづらい。


問題23(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「潜在顧客数が多い」→「×」
理由:
潜在顧客数が多いと、顧客接点が多くできる長いチャネルを採用した方が良いため不適切


問題24(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「経済的パワー」→「×」
理由:
飴と鞭による経済的パワーを使っても情報の価値を高めることはできず、
近年経済的パワーが重要視されていることもない


問題25(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「標準化する必要がない」→「必要がある」
理由:
一般に、データ交換のためには、データ規則や形式の標準化が必要である


問題26(確度:A)
■用語の説明
・レギュラーチェーン:同一の資本の中で多数の小売店が本部に管理、運営される仕組み
ボランタリーチェーン:独立した小売業者が共通の目的を持った同業他社と連携して取り組みを行う仕組み
・小売りフランチャイズチェーン:加盟店が本部にロイヤルティを支払い、経営指導やノウハウ、商標使用権などを得る方式
・協同組合:共通の目的を持った人や会社同士が自発的に集まって作る事業体

→したがって、選択肢イが適切


問題27(確度:A)
■用語の説明
・コンフリクト:考え方や主張の違いにより発生する対立

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「常時、当事者同士の交渉は避けるようにする」→「×」
理由:
常時は過大表現である。当事者同士で交渉した方が、話がまとまりやすいことはある。


問題28(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「リバース・ロジスティクス」→「×」
理由:
リバース・ロジスティクスは、リサイクルや製品回収のような、利用者から生産者の流れのため、不適切


問題29(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「製品価値の向上」→「×」
理由:
製品価値の向上を行うのは、メーカーの役割であり、ロジスティクスの役割ではない


問題30(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「短距離輸送において検討」→「×」
理由:
飛行機でなく船で輸送したり、車でなく電車で運ぶような長距離の方が環境への負荷などを考えても効果が大きいため


問題31(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「リポジショニング」→「リデュース」
理由:
3Rは、リデュース、リユース、リサイクルである

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「1/3」→「7割」
理由:
家庭ごみの比率は7割程度あるので不適切

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「焼却」→「×」
理由:
ガラス瓶は焼却処分ではなく、リユースやリサイクルされるケースが多い

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「重さ」→「×」
理由:
重さではなく、強度が考慮される


問題32(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「ほとんど影響がない」→「×」
理由:
初期購買にパッケージが与える影響は非常に大きい

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「上位」→「×」
理由:
マーケティングにはパッケージの要素も含まれるので、マーケティング担当者の方がパッケージ責任者より上位である

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「パッケージそのものの調査は行わず」→「×」
理由:
市場の売り上げの要因を分析するには、パッケージ単独の効果の検証も必要である

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「責任を負わない」→「×」
理由:
パッケージも製品のコストの一部であるため、責任は生じる


問題33(確度:C)
■用語の説明
・機能的価値:製品やサービスの機能・性能に対する価値(機能、容量等)
・情緒的価値:製品やサービスから受ける印象に対する価値(デザイン・質感等)
・意味的価値:顧客が主観的につける価値(こだわりを持った特定の顧客が大きな価値を見出す)

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「価格競争が重視」→「×」
理由:
常に価格競争が重視されるわけではない

<選択肢イ>
※不適切な理由について、ご存知の方、教えてください!

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「認められていない」→「×」
理由:
意匠権については認められている

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「意味的価値」→「情緒的価値」
理由:
ユニークな形状は、デザインについての価値であり、情緒的価値となる


問題34(確度:A)
■用語の説明
・プロモーションミックス:広告、パブリシティ、人的販売、販売促進をいかに効果的に組み合わせて実行するか

<選択肢ウ>(適切)
適切な理由:ターゲットやオーディエンスを設定することは、
      マーケティングの最も基本であるSTPを定めることとなるため


問題35(確度:A)
広告費のランキングは変更することがあるため、
直近のランキングは、電通が出している「日本の広告費」のご確認をお願いします。
参考URL:

「2021年 日本の広告費」解説-広告市場は大きく回復。インターネット広告費がマスコミ四媒体の総計を初めて上回る | ウェブ電通報


問題36(確度:A)
■用語の説明
・CPM:ネット上で広告を1000回表示するごとにかかる広告費
・CPO(Cost Per Order):新規顧客一人の購入にかかった広告費用
・CPC(Cost Per Click):デジタル広告一回クリックに発生した広告費用
CPA(Cost Per Aquisition):デジタル広告で購入やお試し一件にかかった広告費用
・CPR(Cost Per Response):サンプルやお試しの申込者一人にかかった広告費用

→したがって<選択肢エ>が適切


問題37(確度:A)

<選択肢エ>
不適切な箇所:
景品表示法が及ばない」→「×」
理由:
ネット上でのコミュニケーションについても景品表示法は適用される


問題38(確度:A)
■用語の説明
・下請法(参考URL):

下請法とは?対象や禁止行為、罰則をわかりやすく解説


法律は変更もありうることから正確には、ご自身で確認をお願いします

→したがって、選択肢エが適切


問題39(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「プル戦略」→「プッシュ戦略」
理由:
人的販売はプッシュ戦略の典型である


問題40(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「影響を受けやすい」→「×」
理由:
パブリシティは他の広告と比べ、信頼性が高く他の情報源の影響は受けにくい

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