【解説・解答】令和2年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験2級 マーケティング ※学習用

令和2年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験  
2級 マーケティングの解説・解答を作成してみました!
※学習用であるため、一部解答に誤りや不明確な部分がありますが、
 ご指摘いただければ幸いです。今後、改良していきたいと思います!

本解説集の読み方

本解答集は不適切な選択肢について解説をしています。
また、参考として確度(作成者の解答の自信度)を記載しています。
確度A:ほぼ(90%)合っていると思う
確度B:たぶん(50%)合っていると思う
確度C:わからない(0%)or 自信ない(10%)


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問題1(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「多様なライフスタイル」→「×」
理由:
<事例>文より、ターゲットは、都会での自由な1人暮らしを楽しみたいと思っている20歳代の女性であるため、多様ではなく単一のライフスタイルである


問題2(確度:A)
<選択肢ウ>
弱みとなる箇所:
「天然の糖分による味の爽快さで、高評価」
理由:
ダイエット志向、健康志向などのニーズの多様化と、糖分による味の爽快さは逆行している


問題3(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「ライフスタイル・セグメンテーション」→「ライフステージ・セグメンテーション」
理由:
独身期、結婚期、子育て期の基準での分類はライフステージ・セグメンテーションである


問題4(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「主要市場をカバー」→「×」
理由:
ニッチャーのマーケティング戦略を採る企業もいるため不適切


問題5(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「多様性」→「×」
理由:
標準性の基準においては、ターゲットとする市場は普遍性などがあれば適する


問題6(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「同質化」→「×」
理由:
同質化はリーダーの戦略であるが、ターゲットを絞り高付加価値な商品をK社は提供しているため、当てはまらない


問題7(確度:A)
■用語の説明
・4Cモデル:顧客にとっての価値(customer value)→顧客価値
      顧客が費やすお金(cost)→経費
      顧客にとっての利便性(convinience)→顧客利便性
      顧客とのコミュニケーション(communication)→コミュニケーション
→したがって、<選択肢イ>が適切

 

問題8(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「低価格」→「×」
理由:
高機能(高付加価値)な商品を低価格で販売することはマーケティングでは行わないので不適切

<選択肢エ>(適切)
適切な理由:保険業界に絞られているため特定業界であると言える


問題9(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「技術的に最高水準の製品」→「×」
理由:
X社の目標は、新しいポジショニングの形成であり、技術的に最高水準の製品にすることではない


問題10(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319222907p:plain→したがって、<選択肢エ>が適切


問題11(確度:A)
■用語の説明
AIDMA:消費者の購買決定プロセス
     製品の存在を知り(Attention)、興味をもち(Interest)、欲しいと思うようになり(Desire)、記憶して(Memory)、購買行動に至る(Action)

→したがって答えは、<選択肢オ>


問題12(確度:A)
■用語の説明
・・産業財と消費財(産業財)の比較

f:id:fingerscrossed:20220321220006p:plain

→したがって、<選択肢オ>が適切


問題13(確度:A)
新製品開発の流れは、
イデアを出し、優れたものを抽出し、製品のコンセプトを定め、製品を開発し、市場の感触を確かめ、商品化を行う。

→したがって、<選択肢ウ>が適切


問題14(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「市場シェアは維持できており、利益率などは横ばい」→「×」
理由:
市場は横ばいで安定しているため、他の選択肢と比べて製品改良の緊急性が低いため、最も不適切とは言えない


問題15(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319223108p:plain

f:id:fingerscrossed:20220319223230p:plain

製品ライフサイクル | マーケティング用語集 | 転職準備 | コンサルタントへの転職・リポジション・EXITならアクシスコンサルティングより引用

導入期:新製品を市場に投入する時期。新製品であるため、顧客からも認知されていない。
    一方で競合より早く市場に参入できれば、先行者利益の獲得や参入障壁を作れる。
成長期:認知の高まりとともに加速度的に売上が伸びる時期。
    市場シェアの拡大を目標にするが、シェア拡大に惹かれて参入企業も増える。
成熟期:製品が顧客に行き渡り、市場の成長率が低下する時期。
    シェアを維持しつつ、利益を最大化することが目的となり、ブランドと製品を多様化することでターゲットをひろげる。
衰退期:顧客ニーズに合わなくなったり、より魅力ある新製品への世代交代により売上が減少し始める時期。
    高コストな製品の排除や利益率の高い製品やチャネルへの絞り込みが行われる。

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「多機能化」→「×」
理由:
新市場に製品を導入する際には、多機能である必要はなく、一つでも市場に受け入れられる機能があれば良い

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「同質競争」→「×」
理由:
市場規模が急速に拡大するのは成長期だが、同質化競争が発生するわけではない

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「競争相手も大幅に減っている」→「×」
理由:
競争相手が減るのは成熟期から衰退期に移行する時期であるが、移行期であるため、まだ競争相手の大幅な減少には至っていない

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「速やかな撤退」→「×」
理由:
高コストな製品の排除や利益率の高い製品やチャネルへの絞り込みが行われるが、速やかな撤退の検討は不要


問題16(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「かつて使用していたブランド名で」→「×」
理由:
かつて使用していたブランド名を使うと、そのブランド名に影響され、新セグメントにフレッシュなイメージを持って参入できない可能性あり


問題17(確度:A)
■用語の説明
・プロダクトブランド:製品単位で使用されるブランド
・コーポレートブランド:各企業が確立しているブランド
・ファミリーブランド:(例)花王の「植物物語」。石鹸からシャンプー、リンスなど商品カテゴリをまたいで用いられている
・事業ブランド:市場単位のビジネスで確立しているブランド

→したがって、<選択肢オ>が適切


問題18(確度:A)
■用語の説明
損益分岐点売上高:売上高と費用の金額が等しくなる売上高

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「販売量に影響しない」→「×」
理由:
固定費が減ると、損益分岐点の販売量も少なくて良い

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「生産量によって」→「販売量によって」
理由:
損益分岐点では販売数量が分岐点の数量を上回ると、利益が出始める

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「需要量は上昇」→「需要量は下降」
理由:
価格が高ければ、需要は減る。

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「販売量が上回ると」→「×」
理由:
損益分岐点は、売上高と費用の金額が等しくなる分岐点であり、販売量が上回ると利益は黒字になる


問題19(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「シェア1位の企業の製品価格を基準」→「×」
理由:
リーダー企業の製品より低く価格を設定しないと、需要志向型の場合、顧客の獲得は難しい


問題20(確度:A)
■用語の説明
・ベネトレーション・プライシング:市場シェア獲得のため、価格設定をコスト以下に抑え、競合他社に追随を断念させること
                 別名は、市場浸透価格。

→幅広い層を獲得して、他の企業にとっての参入障壁を作ってしまう戦略のため、<選択肢ウ>が適切


問題21(確度:A)
■用語の説明

f:id:fingerscrossed:20220319223405p:plain製品ライフサイクル | マーケティング用語集 | 転職準備 | コンサルタントへの転職・リポジション・EXITならアクシスコンサルティングより引用

→したがって、<選択肢オ>が適切


問題22(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「専売店で販売している化粧品」→「×」
理由:
売店の化粧品の価格はメーカーによって完全なコントロールが可能なため対象外


問題23(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「一般家庭に直接販売」→「×」
理由:
一般家庭に直接販売を一から構築するには、コストが見合わない

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「企業向け消耗品販売サイトを通して」→「×」
理由:
企業向けサイトを通してTo Cへの販売を行うこと

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「販売店に一般家庭への販売を許可」→「×」
理由:
To B向けの既存の販売店に対して、To Cの教育を行うことはコストがかかりすぎるため不適切

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「専任セールス部隊を組織」→「×」
理由:
専任セールス部隊を組織することにはコストがかかりすぎるため、新規市場に参入するリスクと見合わない


問題24(確度:A)
■用語の説明
・延期の原理:需要を把握できるまで、できるだけ生産を引き延ばし、需要があるたびに納品を行うこと

<選択肢ア>
不適切な箇所:
「需要がはっきりする前に」→「需要がはっきりした後に」
理由:
上記の延期の原理の意味より、需要がはっきりした後に対応する

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「見込み生産体制」→「×」
理由:
見込み生産体制と延期の原理は対極にある

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「大量生産体制」→「×」
理由:
大量生産体制は延期の原理と対極にある

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「分散配置」→「×」
理由:
分散配置は延期の原理と関係ない


問題25(確度:A)
<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「製品の技術が複雑なため」→「×」
理由:
製品の技術が複雑だと、丁寧な説明など、対応が求められるため、チャネルが短い方が良い


問題26(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「自社以外からの商品の調達」→「×」
理由:
新規の販売チャネル構築を目的とした子会社設立のため、調達は関係ない

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「既存の小売業者と協力関係を構築」→「×」
理由:
新規の販売チャネルの構築と協力関係の構築は関係ない

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「製造コストを下げる」→「×」
理由:
製造コストの低下は流通の川下への進出で可能になるものではない

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「顧客との人間関係」→「×」
理由:
子会社は通信販売を行うので、顧客との人間関係は深まらない

<選択肢ウ>(適切)
これまでは小売店への営業であったが、法人という最終消費者に通信販売を行うので、直接、顧客の意見を獲得可能


問題27(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
データ形式プロトコルは問わない」→「×」
理由:
データ形式プロトコルは決まっていることが多い

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「強化する必要はない」→「×」
理由:
セキュリティのリスクは絶えずあるため、強化は必要である

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「これまでと処理スピードは変わらない」→「×」
理由:
導入すれば、電子化により処理スピードは速くなる

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「国際的な規格や業界横断的な規格はまだ存在しない」→「国際的な規格や業界横断的な規格は存在する」
理由:
国際標準として、UN/EDIFACTというものが存在している

 

問題28(確度:A)
■用語の説明
PDC:「流通加工・在庫型センター」と呼ばれ、高度な加工ができる設備やや準工場化された機能がある在庫型物流センター
・物流ABC:物流の活動ごどに原価を計算すること
・リバースロジスティクス:消費者や利用者から生産者へと向かう逆のの流れでリサイクルなどが例。
・ユニットロード:様々な貨物をパレットやコンテナなどの単位にユニット化して、輸送する方式
モーダルシフト:トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること

→したがって、意味の異なる<選択肢イ>が不適切


問題29(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「マテリアルハンドリング」→「×」
理由:
マテリアルハンドリング:生産拠点や物流拠点での原材料や仕掛品、製品といった「モノの移動」に関する取り扱いを指すもの
→したがって<選択肢ア>はマテリアルハンドリングの記述ではない

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「部門ごとに独立して管理」→「×」
理由:
部門間で連携することで情報の疎通を行います

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「時間的には効率性が低くなる」→「×」
理由:
直行便で拠点間を繋ぐよりも、ハブを作って繋ぐ方がかえって運行本数が増えるなど、時間的な効率が良くなるケースもある

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「自社のみ」→「×」
理由:
自社のみで倉庫や輸送手段を差別化要因とせず、他社とリソースを共用することは多々ある


問題30(確度:A)
■用語の説明
CRP:需要予測をもとに、必要在庫量を決定する仕組み
3PL:メーカー、卸売業・小売業以外の業者がロジスティクスの計画、構築、管理を請け負い、行うこと
JIT:必要なものを必要な時に必要なだけ生産・供給すること
・SCM:商品が消費者に至るまでの生産・流通プロセス
・ECR:製・配・販が協力して、情報や商品を必要としている場所へ、迅速・確実・低コストに供給すること


問題31(確度:A)
■用語の説明
ユニバーサルデザイン:国籍や年齢・性別等の違いにかかわらず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指したデザイン
<選択肢オ>
不適切な箇所:
「同一」→「×」
理由:
バリアフリーとユニバーサル・デザインは全く異なる


問題32(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「国」→「製造業者」
理由:
リサイクル法は、製造業者の義務として定められている

<選択肢イ>
不適切な箇所:
「インストア・マーチャンダイジング」→「再包装」
理由:
インストア・マーチャンダイジング:商品が店頭で売れるようにするための一連の活動
したがって、<選択肢イ>は不適切である

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「経済性を重視するパッケージが必要」→「×」
理由:
経済性より、安全性や環境への配慮に重点を置いたパッケージもある

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「簡素化は安全性の観点から進められていない」→「×」
理由:
安全性は担保したうえで、環境に配慮して簡素化する事例は多くある


問題33(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「企業ラベル」→「記述的ラベル」
理由:
記述的ラベル:有効期限や用途、使用方法を記載したラベル

<選択肢ウ>
不適切な箇所:
「製品を差別化する手段ではない」→「差別する手段となる」
理由:
ラベリングにより、視認性を高めたりブランド力強化ができれば差別化する手段となりうる

<選択肢エ>
不適切な箇所:
「複数の異なる視点」→「同一の視点」
理由:
同一の視点でないと、消費者は比較をするときに混乱してしまう

<選択肢オ>
不適切な箇所:
「法律が最近になって制定」→「×」
理由:
法律は最近になって成立されたわけではない。

表示に関わる法令についてに記載のような法律がある。

 

問題34(確度:A)
<選択肢イ>
不適切な箇所:
「ブランド・ロイヤルティの低い製品」→「×」
理由:
ブランド・ロイヤルティが低いと、顧客から製品をどうしても買いたいと思われることが少ないため、
企業から積極的に消費者の購買行動を促進するプッシュ戦略の採用が適している。


問題35(確度:A)
<選択肢ア>
不適切な箇所:
「問題なく万が一の損害をヘッジ」→「×」
理由:
スキャンダルなどが発生したときの、問題なく、完全に損害をヘッジすることはできない


問題36(確度:A)
■用語の説明
・DIGMAR理論:広告の効果を測るために広告の目的を定義し、各プロセスでの広告の成功・失敗について把握するもの

→提唱したのは、コーレイのため、答えは<選択肢ア>


問題37(確度:A)
<テレビCMに関する記述>
ー記述A
不適切な箇所:
「公式見解とは言えない」→「×」
理由:
テレビCMは「映画の著作物である」というのは、正しく、よく問題にも出てくるフレーズなので、覚えておくと良い

ー記述B
不適切な箇所:
「期間の制限は受けずに使用できる」→「×」
理由:
テレビCMは放映期間が、決まっているので、期間の制限がある場合が多い

→したがって、<選択肢エ>が適切


問題38(確度:A)
<選択肢エ>
不適切な箇所:
「景品の価額は300円」→「×」
理由:
景品の価額は原価と同じではなく、市場での価値とイコールになる


問題39(確度:A)
FABVアプローチにおいて、
Advantageは製品の特長であることは暗記事項である


問題40(確度:C)
■用語の説明
・肖像権:「肖像を無断で公表・使用されない」という人格的利益を優先した考え方
パブリシティ権:「顧客吸引力に着目して使用される」ことに対抗するための財産的利益を保護する考え方

→したがって、<選択肢ウ>が適切

 

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